仕事と育児をうまく両立しよう!
- chie osawa
- 1月11日
- 読了時間: 8分
「仕事だけでも精一杯なのに、さらに育児なんて…」と誰もが不安に思うことでしょう。そんな不安が少しでも軽減できるよう、両立のポイントを押さえておきましょう!
なぜ両立は難しいのか
仕事と家事に加え、育児という役割が増えるのですから、当然、負担が増えることになります。さらに育児は「小さな命」を育むという大きな責任があり、手間と時間がとても多くかかります。
ここでは、両立を難しくする2つの要因について見ていきましょう。
環境の要因
・家族の協力が得られない
パートナーの帰りが遅い、近くに親がいない、シングルであるなど、自分ひとりで行わなければならない状況の場合、仕事のバランス配分に悩んだり、睡眠時間が削られ体調を崩してしまうことにつながります。
・仕事に全力投球できない
保育園のお迎えや急な呼び出し、病気によるお休みなど、時間に制約ができてしまい、やるべきことがなかなか進まないということがおきます。特にインフルエンザなどの感染症に罹った場合は、こどもだけでなく家庭内で感染が広がり、結果的に長期の休みになってしまうことが多くあります。
自らの要因
・完璧を求めすぎる
「育児も仕事もしっかりこなしたい」、そう思う方も多いことでしょう。それは、今まで責任を持って仕事に取り組んできた証であり、とても素晴らしいことです。ですが、時にその頑張りが自分を苦しめることにつながってしまうことがあります。特に一人目の場合は、「こうしてあげたい」「こうすべき」という、育児に対する理想が高くなる傾向が多く見られます。
・人に頼れない
「自分でやったほうが早い」、「何事も自分の力で乗り越えてきた」といった、プレイヤーとして優秀な方ほど、誰かに頼るということを苦手に感じているのではないでしょうか。ですが、育児は決して一人で行うものではありません。家庭や地域の様々な人の手を借りながら、社会全体でこどもを育てていくことが必要になります。
両立を難しくする要因について見ていきましたが、当てはまることがありましたでしょうか?
ここからは、「じゃあ一体どうすればいいの?」という疑問を解決すべく、両立のヒントを探っていきましょう。
時間の使い方を考えよう~タイムスケジュール例~
ここでは、フルタイムとパートタイムに分けて時間の使い方の例を見ていきましょう。
フルタイム
・勤務時間:8:30~17:30
・家族構成:パートナー、こども(保育園児)
5:00 起床、自分の身支度
5:30 朝食の準備、夕食の下ごしらえ
6:00 家族起床、身支度
6:30 朝食
7:00 洗濯を干す、お風呂を洗う ★
7:30 保育園の準備
7:45 保育園に送り、そのまま出勤 ★
8:30 勤務開始
17:30 勤務終了
18:00 保育園にお迎え、帰宅、お風呂のお湯を入れる
18:30 エプロン・おしぼりのつけ置き、夕食の準備
19:00 パートナー帰宅、夕食
19:30 食器洗浄、こどもと遊ぶ ★
20:00 入浴 ★
20:30 洗濯のタイマー準備、こどもに絵本を読む ★
21:00 こどもと一緒に就寝
パートタイム
・勤務時間:9:00~15:00
・家族構成:パートナー、こども(小学生と保育園児)
6:00 起床、朝食の準備
6:30 家族起床、身支度、朝食
7:00 学校の準備、洗濯を干す、お風呂を洗う ★
7:30 小学校登校、パートナー出勤、自分の身支度
8:00 保育園の準備
8:15 保育園に送り、そのまま出勤
9:00 勤務開始
15:00 勤務終了
15:30 保育園・学童にお迎え、帰宅
16:00 エプロン・おしぼりのつけ置き、習い事にこどもを送る
16:30 こどもと遊ぶ
17:00 習い事にこどもをお迎え
17:30 帰宅、お風呂にお湯を入れる、宿題の丸つけ
18:00 夕食の準備、こども入浴
19:00 パートナー帰宅、夕食
19:30 食器洗浄、こどもと遊ぶ ★
20:00 入浴 ★
20:30 洗濯のタイマー準備、こどもに絵本を読む ★
21:00 こどもと一緒に就寝
【ポイント】
・★マークは可能であればパートナーと分担しましょう。
・掃除や買い出しは休日に行いましょう。
・睡眠不足は疲れやイライラを増幅させるため、睡眠時間はしっかりと確保しましょう。
一人の時間が欲しい場合は、朝に早起きすることをおススメします。
・食洗器や調理器具など、便利な家電を活用しましょう。
上記のタイムスケジュールは経験を基に示した一例です。
それぞれの家庭によって状況は違いますので、取り入れられるポイントを参考にしてください。
うまく両立するには
ここでは、両立のためのコツについて見ていきましょう。
・完璧を求めない
全てに完璧を求めるのではなく、大事にしたいことと手を抜いてもいいことを区別して考えましょう。一番大事なことは、家族みんなが笑顔で過ごせることです。もちろん、家族には自分も含まれていることを忘れないでください。
・自分がどうしたいのかを考える
「今自分はどうすべきか」ではなく、「今自分はどうしたいか」を先ずは考えましょう。仕事や育児にどれだけ手をかけたいのか、自分の気持ちを正直に受け取ることがうまく両立するための第一歩です。
・パートナーと話し合う
うまく両立を行うには、パートナーの協力が欠かせません。そのためには、お互いの考えや状況を共有し、すれ違いが起こらないようにしておくことが必要です。
・両立支援制度を活用する
育児・介護と仕事を両立するためにあるのが「両立支援制度」です。「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律=育児・介護休業法」に規定されているものや、企業が独自に規定しているものがありますので、どんな制度があるかを把握しておきましょう。
<育児・介護休業法に規定されているもの>
・育児休業
・介護休業
・子の看護休暇
・介護休暇
・時間外勤務の制限
・深夜勤務の制限
・短時間勤務
・子育て支援サービスを頼る
仕事と育児を全て一人で行うことはできませんし、パートナーの協力があっても手が足りないこともあります。一時保育や病児保育、ファミリーサポートセンターといった地域の子育て支援サービスを利用し、心と身体の休息をとりましょう。
・両立できる仕事を選ぶ
職場での立場や家庭内の状況によって、現状のまま働き続けることが難しいこともあるでしょう。そうした場合は、企業内での部署異動や職種転換、時短勤務などが可能かどうかを相談し、難しい場合は、転職や起業を考えることも一つの方法です。
両立できる仕事を選ぶポイント
両立の方法は一人ひとり違います。そのため、自分または家庭にとってどんな働き方がより良いのかを考えながら、自分が働きやすいと思う仕事を選びましょう。
・両立支援制度が整っていて、利用の実績がある
希望する企業にどのような両立支援制度があるか、先ずは確認しましょう。次に、制度があっても実績がなければ利用しづらい風土になっている可能性があるため、実績があるかどうかも必ず確認する必要があります。
・両立に理解がある
両立の大変さを知っている先輩や同世代の同僚がいると、「お互い様」の気持ちで仕事に取り組んでいることが多く、職場内の関係性も良好と考えられます。そのため、職場の人数や年齢構成、両立している人がいるかどうかを確認しましょう。
・通勤距離が近い
自宅から職場が遠いと時間をロスしてしまい、子どものお迎えに遅れたり、家事の時間が少なくなったりと、負担感が増してしまいます。保育園は希望で選べますが、公立の小学校は学区が決まっているため、通勤にどれくらいかかるかも大切なポイントです。
・勤務時間の融通がきく
行事や病気など、子育て中は仕事以外の時間が多くとられます。そのため、休みの希望が通りやすいシフト制や勤務開始時間を自由に決められるフレックスタイム制になっているなど、どんな勤務体制があるかも確認しておきましょう。
・起業する
自分で働く時間を自由に決められるという点では、起業することもポイントの一つと言えます。今までの経験や得意分野を活かし、自分のやりたいことをするチャンスと捉えて、個人事業主や法人役員になる方もたくさんいらっしゃいます。
疲れた時の対処法
仕事に、育児に、家事に・・・と、やることが多すぎて、日々疲れが溜まってしまいます。「寝不足かも」「すぐイライラしてしまう」「食欲がない」など、少しでもいつもと違うと感じた時は、以下の方法を試してみてください。
・一人の時間をつくる
大切なのは、自分のための時間をつくることです。両立をしていると、1日24時間では足りないと思うことも多いのではないでしょうか。「時間が空いたら休もう」という考えはやめて、自分の時間もスケジュールに組み込みましょう!
・自分を褒める
両立は簡単なことではありません。「やって当たり前」ではなく、「3役もこなしてエライ!」と自分を褒めましょう!時には、自分へのご褒美をあげることも有効です。
まとめ
仕事と育児を両立させるには、自分とパートナーがこれからどうしていきたいか、ということを互いに認識し合うことが大切です。ワークライフバランスは50:50ではありません。お互いの現状や今後の希望を話し合い、どのような比重にしていくのか、「あきらめ」ではなく「納得」を目指しましょう。
株式会社ライフキャリア・プラスでは、両立に関する相談をお受けしています。一人で悩まず、困ったときはご相談ください。